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運送業で独立開業するには?ネイルサロン経営と比較したメリット・デメリットを解説【他業種と比較シリーズ】

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 物流業界の長時間労働が規制される2024年問題、物流の主な担い手である団塊の世代が後期高齢者となる2025年問題、そしてネット通販やUberEatsといったサービスの普及によって、運送業の需要は高まり続けています。
 運送業は開業するハードルが比較的低いことから、空いた時間を活用する副業として、あるいは起業・独立開業の選択肢として検討する方も非常に多いです。ネイルサロン開業をはじめとする店舗ビジネス支援を手掛けている当社サンミーゴにも、「運送業とネイルサロン開業はどちらが良いか?」という相談が多く寄せられています。

 そこで今回の記事では、運送業とネイルサロン経営のメリット・デメリットを比較しながら、どちらがよりおすすめなのかをご紹介します。

1.運送業で独立開業するために必要な5つの準備

 まずは運送業で独立開業するために、必要な下記5つの準備についてそれぞれご紹介します。

● 必要資格を取得する
● 運送業の許可・届出を行う
● 事業用の車両を用意する
● 営業所・駐車場を準備する
● スタッフを採用・教育する

必要資格を取得する

 運送業を新たに開業するためには、立ち上げる事業規模に合わせて必要資格を持った人材を確保する必要があります。一般貨物自動車運送事業の場合、「運行管理者」「整備管理者」の資格保有者を必ず置かなければなりません。
 運行管理者の資格については、基礎講習を受けて試験に合格することにより、ご自身で取得して要件をクリアすることができます。一方で整備管理者に関しては、資格を持った人材を見つけることが難しい傾向にあるため、早めに採用活動に力を入れておく必要があります。

運送業の許可・届出を行う

 一般貨物自動車運送事業を開業するためには、最寄りの運輸支局にて「運送業許可」の申請を行う必要があります。運送業許可を取得するためには、人員・営業所・駐車場・車両などのさまざまな要件をクリアしなければなりません。今後は法令改正により、運送業許可の取得難易度が高まることが予想されているため、運送業での開業を目指す場合には、早めに取得を目指すことが重要です。

事業用の車両を用意する

 一般貨物自動車運送事業として開業するためには、少なくとも5台以上の貨物車両を用意する必要があります。軽自動車などは事業用車両とはみなされず、高額な調達コストがかかることに注意しましょう。なお、軽貨物運送業の場合には、軽トラックまたはバイクを1台用意すれば開業可能です。

営業所・駐車場を準備する

 運送業許可を取得するための営業所・駐車場は、市街化調整区域ではないエリア、いわゆる郊外エリアで物件を確保する必要があります。休憩室や駐車場が用意できることが要件ですが、広さに規定はないためワンルームアパートで許可が下りることもあります。

スタッフを採用・教育する

 運送業の開業には、前述の運行管理者・整備管理者の資格を持った人材を含めた、スタッフ採用と教育が必須です。オーナー自身が運送業界での豊富な経験を持つことが望ましいですが、異業種からの開業の場合、オーナー向けの支援が充実したフランチャイズに加入する選択肢もあります。

2.運送業を開業するメリット・デメリット

 運送業を新たに開業する場合、別業種で独立するのと比べてどのようなメリット・デメリットがあるのかを解説しましょう。

運送業のメリット

 今から運送業を開業するメリットは、以下の3つです。

● 将来性が高い分野で起業できる
● 在庫を抱える必要がない
● 業務内容がシンプルで始めやすい

 運送業界は今後も高い需要が見込まれる点や、在庫リスクを抱える必要がない点、業務内容がシンプルなので未経験からのスタートでも会社が軌道に乗りやすい点が主なメリットです。

運送業のデメリット

 一方で運送業を始めるデメリットには、以下が挙げられます。

● 初期費用・維持費用が高額
● 人手不足に陥りやすい
● 交通事故へのリスク対策が必要

 運送業の開業では、車両代や物件取得費を含めて少なくとも1,000万円〜2,000万円以上の初期費用を必要とするほか、人件費や車両の保険料・メンテナンス費用として毎月300万円前後の運転資金が必要になります。また、運送業界全体で人手不足が課題となっており、開業後にドライバーが見つからない状況に陥ることも考えられます。

3.副業・起業ではサンミーゴ流ネイルサロン開業がおすすめ

 運送業の独立開業を目指す場合、開業までのハードルの少なさや将来性を見込んで起業を目指す方が多いです。しかし運送業許可を取得するための物件・人材の確保や、開業コストの高さがネックに感じる方も少なくありません。もし開業コストや開業へのハードルが低く、将来性の高い分野での起業を成功させたい場合、「ネイルサロン開業」という選択肢を検討するのもおすすめです。
 私たちサンミーゴの収益シミュレーションであれば、開業に必要な自己資金の目安は300万円、客席5席の場合で月商250万円、営業利益は75万円の収益モデルを達成することが可能です。施術はスタッフに任せることが可能で、開業に必要な許可・資格も不要なため、開業までのハードルが低いことを重視する方におすすめです。

4.運送業とネイルサロン開業の違い

 では、運送業とネイルサロン開業でどのような違いがあるのか、下記の3つの観点から詳しく解説します。

● 必要資格の違い
● 得られる年収の違い
● 開業資金の違い

必要資格の違い

 運送業の開業には、少なくとも普通自動車運転免許が必要で、事業の規模によっては「運行管理者」「整備管理者」の資格を持った人材が必要です。また、運送業許可を取得するため、人員・営業所・駐車場などの要件を満たす必要がある点が大きなネックになるでしょう。
 一方のネイルサロン開業であれば、必須資格は特にありません。もしマツエクサロンや美容室を兼ねる場合には、美容所として保健所の検査を受ける必要がありますが、ネイルの施術だけであれば開業届以外の資格・許可は不要です。

関連記事:ネイルサロン開業に必要な届出・手続きまとめ!保健所の許可が必要なケースも紹介

得られる年収の違い

 個人事業主の軽貨物運送業の場合で、得られる年収の目安は300万円〜400万円です。一般貨物自動車運送事業を立ち上げるオーナーの年収は、事業規模によっては1,000万円以上を目指すことも可能でしょう。  一方のネイルサロン経営では、サンミーゴ流の収益シミュレーションで計算すると、客席5席の1店舗のみの経営で年商3,000万円、営業利益として900万円がすべてオーナーの手元に残ることになります。客席10席の場合、年商7,200万円、営業利益は2,160万円を目指すことも可能です。

開業資金の違い

 運送業の開業にかかる初期費用は、前述の通り1,000万円〜2,000万円以上となります。中古の車両や安価な賃貸アパートを活用することで初期費用を抑えることが可能ですが、当面の運転資金を含めるとやや高額な開業資金となるでしょう。
 ネイルサロン開業では、私たちサンミーゴの事業モデルで、開業資金の総額は544万円〜822.5万円、自己資金としては最低300万円〜が目安となります。店舗型ビジネスの中では比較的開業資金を安く抑えられるため、少ない元手で独立開業を目指したい方にもおすすめです。

関連記事:ネイルサロン開業に必要な資金調達とは?初期費用の相場と創業融資の審査に通るコツ

5.まとめ

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 運送業で独立開業する場合、将来性が高い業界で起業できることに加え、在庫を抱える必要がないメリットがあります。一方で運送業許可を取得するためのハードルがやや高いほか、初期費用が高額となるデメリットもあるため注意が必要です。
 運送業と比較するとネイルサロン経営であれば、開業にあたって資格・免許が不要で初期費用も安く抑えられるため、リスクを抑えて独立開業したい方におすすめです。それぞれの違いやメリット・デメリットを考慮しながら、ご自身に最適なビジネスモデルで起業準備を進めてみてください。
 なお、私たちサンミーゴでは、ネイルサロン開業というビジネスモデルに興味がある方向けの「開業支援に関する無料診断付き説明会」を実施しています。店舗型ビジネスの開業支援やお悩み相談なども受け付けていますので、ぜひ無料予約を検討してみてください。

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