Column

  1. ホーム
  2. ネイルサロン独立開業コラム
  3. ネイルサロン開業
  4. 【ネイル業界の歴史と未来予測】日本のネイル文化のこれまでとこれからを徹底解説!

【ネイル業界の歴史と未来予測】日本のネイル文化のこれまでとこれからを徹底解説!

2025.04.11.1.jpg

 ネイルは、昔から多くの人に楽しまれてきたおしゃれのひとつです。近年、日本でもネイルサロンが増え、ジェルネイルをはじめとする技術が飛躍的に進化しています。ファッションの一部としてだけでなく、ネイルは自己表現やライフスタイルの一環としても注目を集めていますね。
 今回はそんなネイル業界の歴史を振り返るとともに、今後どのように発展していくのかを考えてみます。
この記事を読むことで、ネイルの文化や業界の流れを理解し、最新のトレンドや未来の可能性について知ることができます。
 特に、ネイル業界に興味がある方や、美容業界でのキャリアを検討している方にとって役立つ内容になっていると思いますので、ぜひお読みください。

古代から近世まで〜世界と日本のネイル文化

 ネイルの歴史は実はとても古く、古代エジプトでは王族が爪を染めて権力を示していました。ギリシャやローマでも、身だしなみの一部として爪を磨いたり色をつけたりする習慣がありました。
 日本では平安時代の貴族が爪を紅花で染める習慣がありました。その後、昭和時代に入ると海外からマニキュアが伝わり、爪に色を塗る文化が広まっていきました。

昭和から平成〜ネイル業界の本格的な基盤づくり

 昭和後期になると、欧米からネイルケアの技術が日本に伝わり、特に都市部で爪の手入れを専門に行うネイルサロンが登場し、一般の人々にも広がっていきました。
 1990年代には、ネイリストの資格制度が整い、専門的な技術を学べるネイルスクールも増えました。これにより、ネイリストがプロとして活躍できる環境が整いました。
 さらに2000年代に入り、ジェルネイルが登場しました。ジェルネイルはマニキュアより長持ちし、ツヤがあり、デザインの自由度も高いことから、多くの女性に受け入れられ、ネイル業界は急成長しました。
 また、SNSの普及もネイル業界の成長を後押ししました。特にInstagramでは、ネイルアートの写真が拡散されることで新しいデザインやトレンドがどんどん生まれています。
個人のネイリストやサロンが自身の作品を発信し、集客ツールとしても活用されるようになり、ネイル文化がより身近なものとなって、多くの人がネイルを楽しむきっかけとなったわけです。

現在の日本のネイル市場〜トレンドと多様なニーズ

2025.04.11.2.jpg

 ネイル市場は拡大し続けており、施術の技術や接客のレベルも向上しています。新しいデザインやカラーが次々に登場し、利用者の選択肢も増えており、特にその中でもジェルネイルの人気は高く、セルフネイルを楽しむ人も増えています。
 さらに、ネイルサロンでは衛生管理もより重視されるようになってきています。しっかりした消毒や安全な施術が求められ、信頼できるサロンがリピーターを増やしています。
 加えて、SNSを活用した情報発信が進み、人気ネイルアートのトレンドがより迅速に広まるようになりました。このことから、今後のネイル市場においては、SNSを介した集客施策の知識も必要で、マーケティングに関する知識も最低限必要だと言えます。

ネイル業界の未来〜技術革新と新たな市場展開

 今後、ネイル業界ではAIやAR技術の導入が進むと予想されています。
例えば、専用アプリを使い、スマートフォンの画面上で自分の指先にリアルタイムでネイルデザインを重ねて試せるシミュレーション機能を持ったサービスが登場しています。これにより、仕上がりを具体的にイメージをしやすくなり、施術前のデザイン選びがよりスムーズになります。
また、過去の施術履歴や好みのデザインをもとに、AIがパーソナライズされた提案を行うシステムも今後進化するでしょう。
 加えて、環境への配慮もネイル業界の重要なテーマとなっています。爪や肌に優しい成分を使用したジェルや、低刺激で環境負荷の少ないリムーバーの開発、さらに、サステナブルなネイル製品への需要が高まっています。また、美容だけでなく健康を意識したネイルケアも注目されており、巻き爪や爪のダメージを改善するメディカルネイルの需要も増加していくでしょう。
 日本の高度なネイル技術は世界的にも評価されており、海外から技術を学びに来る人や、日本のネイルサロンが海外に進出するケースも増えています。インバウンド需要の拡大とともに、日本のネイル文化はさらに国際的な広がりを見せると考えられます。

まとめ〜これからのネイル業界に求められる視点

2025.04.11.3.jpg

 これまでのネイルの歴史を活かし、新たな技術やサービスの導入が業界の成長を支えてきました。市場が拡大するにつれ、より専門性の高い技術が求められ、今度も独自性のあるサービスが差別化の鍵となっています。競争が激化する中で、顧客の満足度を高める工夫がより一層不可欠となるでしょう。

 また、日本のネイルアートは、その繊細なデザインや高度な技術によって世界的にも評価されています。今後は、この美意識をさらに発展させ、海外市場への影響を強めることも期待されています。

この記事を監修した人
坪野めぐみ
スーパーバイザー
坪野 めぐみ

デパートのネイルサロン、大手エステティックサロンのネイル部門を経て美容専門学校のネイルコース主任としてネイリスト育成を行う。その後株式会社サンミーゴに入社し認定校の運営、ネイルサロン開業支援に携わる。ネイルサロン開業支援では、スタッフ研修や、キャリアを活かした幅広いアドバイスを行なっています。

JNAジェル検定上級/JNECネイリスト技能検定1級/JNA常任本部認定講師/JNA衛生管理、衛生管理指導員/JNA技術管理、技術管理指導員/JNAネイリストキャリアパス、ネイリストキャリアパス指導員/JNAネイルサロン等化学物質管理、ネイルサロン等物質管理指導員/JNAフットケア理論検定、フットケア理論検定指導員/JNA認定講師資格試験試験官/JNAジェルネイル技能検定試験試験官/AEA認定エステティシャン

ページの先頭へ