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「ネイルサロンを開業したら、実際どのくらいの年収になるの?」
開業を検討する方にとって、最も気になるのがこの点でしょう。結論から言えば、ネイルサロン経営者の年収は開業形態によって大きく異なり、自宅サロンなら100万〜300万円ほど、店舗を構えた経営者型のサロンであれば年収900万円以上を実現している方もいます。
本記事では、開業形態別の年収目安と収支の内訳、会社員ネイリストとの収入の違い、そして目標年収から逆算する事業計画の立て方まで、「ネイルサロン経営のお金」に絞って具体的な数字で解説します。
なお、サンミーゴの「開業支援に関する無料診断付き説明会」では、実際の店舗の売上・利益データをもとにした収益シミュレーションもご覧いただけます。数字で納得してから開業を判断したい方は、お気軽にご参加ください。
まず前提として、ネイルサロン経営者の年収は、売上から経費を差し引いた利益です。式にすると次のようになります。
株式会社リクルートの調査「美容センサス2026年上期」によると、女性のネイルサロン1回あたり利用金額は6,115円。日本政策金融公庫のデータによればネイルサロンの一般的な材料費(原価)は売上の10〜15%程度と低く、経費の中心は家賃と人件費です。そのため、売上をどこまで伸ばせるか、そして家賃・人件費をいくらに抑えられるかが年収を左右します。
また、ネイルサロンは自宅型や店舗型など、さまざまな開業形態を選べるのも特徴です。それぞれの開業スタイルごとの年収目安は、次の通りです。
| 開業形態 | 年収目安 | 初期費用の目安 |
| 自宅型サロン | 100万〜300万円 | 30万〜90万円 |
| マンションサロン | 200万〜500万円 | 80万〜190万円 |
| 店舗型(経営者型) | 500万〜900万円以上 | 300万〜600万円以上 |
| フランチャイズ加盟 | 300万〜700万円 | 200万〜700万円 |
なぜこれだけの年収の差が生まれるのか、形態ごとに収支の中身を見ていきましょう。
まずは自宅型サロンの月次収支をシミュレーションしてみましょう。客単価7,000円で月40人を施術すると月商28万円。ここから材料費として約3〜4万円(売上の10〜15%)、広告費・光熱費など約3〜5万円を差し引くと、月の利益は20万円前後。年収では240万円ほどになります。
家賃がかからないため利益率は高いのですが、自宅型には売上の上限があります。施術者は自分1人のため、1日2〜3人×月20日稼働で月40〜60人が現実的な限界。どれだけ稼働しても月商は35万〜50万円程度で頭打ちになるため、自宅型で年収500万円以上を目指すのは物理的に難しいのです。
マンションサロンでは、駅近など集客に有利な立地を選べるうえ、「本格的なサロン」という信頼感から客単価も上げやすくなります。たとえば客単価8,000円×月70人で月商56万円。ここから家賃10万円、材料費6〜8万円、広告費・雑費8万円ほどを引くと、月の利益は約30万円、年収では360万円前後という計算になります。
家賃10万円という固定費が増えても、立地と客単価でそれ以上を稼げるのがマンションサロンの強みです。ただし1人で運営する限り施術数の上限は変わらないため、年収をさらに伸ばすには、スタッフを雇用してネイリストではなく経営者を目指すなど、さらなる戦略が必要になります。
フランチャイズに加盟した場合、本部のブランド力で開業初期から売上が立ちやすい反面、売上の5〜10%程度をロイヤリティとして本部に支払い続けるのが一般的です。
具体的に計算すると、月商250万円の店舗ならロイヤリティは月12.5万〜25万円、年間では150万〜300万円にのぼります。同じ売上のお店を経営しても、個人経営と比べて手元に残る金額がそれだけ少なくなる計算です。フランチャイズの年収目安が店舗型より低めなのは、このロイヤリティの負担が理由です。
次に、雇われて働く場合と、開業する場合とでは、収入はどれくらい違うのかについて数字で比較してみましょう。
厚生労働省による職業情報提供サイト「job tag」では、サロンに勤務する会社員ネイリストの平均年収は、約354万円とされています。基本的な技術を身につけた2年目のスタッフで月収20万〜22万円が相場で、店長クラスに昇格しても年収400万円前後が上限になるケースが一般的です。会社員として収入は安定していますが、給与の金額はお店の規定で決まっています。そのため人気ネイリストになって指名のお客様をどれだけ増やしても、収入がその上限を超えて増えていく例は少ないです。
参考:ネイリスト - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)
一方、開業した場合の収入は、売上から経費を引いた事業の利益です。一例としてサンミーゴが標準とする客席5席・スタッフ数名の店舗型モデルでは、月商250万円から人件費・家賃・広告費などの販管費175万円を差し引いた月75万円が営業利益(営業利益率30%)となり、年間では900万円、年収1000万円近い水準を目指せるようになります。施術はスタッフが担うため、オーナー自身の施術量に収入が縛られないのも経営者ならではの特徴です。客席10席に拡大すれば月商600万円・月営業利益180万円(年間2,160万円)のモデルも実現できるなど、店舗の規模に応じて収入の上限も広がっていきます。
ただし、サロンへ集客できなければ収入ゼロもあり得るのが経営者です。「安定した給与」を捨てる代わりに「収入の上限がない働き方」を手に入れる、というのが開業の本質と言えるでしょう。
ネイルサロン経営で得られる年収のイメージを掴めたら、次は開業までの流れを確認しましょう。ここでは開業準備を5つのステップに整理し、それぞれの場面で年収を左右するお金のポイントを中心に解説します。
ネイルサロン経営で目指せる年収の上限は、開業形態でほぼ決まります。自宅型サロンなら年収300万円前後が上限になる一方、店舗型サロンなら900万円以上も狙えますが、そのぶん初期費用とリスクは大きくなります。「まずは小さく」と感覚で決めるのではなく、「自分はいくら稼ぎたいのか」から逆算して開業形態を選びましょう。
また、サロンのコンセプトは客単価にも直結します。ネイルサロンの平均客単価は6,115円というデータがありますが、ターゲットと提供価値が明確なサロンなら、7,000〜8,000円台の価格設定でもお客様に選んでもらうことは可能です。客単価が1,000円違えば、月70人の施術で月商7万円・年間84万円の差が生まれることを覚えておきましょう。
ネイルサロンの初期費用は、「いくらかかるか」だけでなく「何年で回収できるか」とセットで考えましょう。たとえばサンミーゴが標準とする客席5席の店舗型サロンの場合、初期費用は総額600〜700万円、内訳は次の通りです。
前述の月75万円利益のモデルを実現できた場合、オーナーの生活費や税金を考慮しなければ、10ヶ月以内に初期費用を回収できる計算です。生活費等を差し引いても、2年〜3年ほどで回収できるでしょう。
また、初期費用とは別に、家賃・人件費・広告費の3〜6ヶ月分の運転資金も確保しておきましょう。開業直後は売上が安定しないため、運転資金が尽きて閉店に追い込まれるケースが少なくないからです。
関連記事:ネイルサロン開業資金の目安はいくら?店舗型の費用内訳・運転資金・資金調達方法を解説
ネイルサロン開業の資金調達は、自己資金・融資・補助金の3つを組み合わせて考えるのが基本です。自己資金は、開業費用に全額をつぎ込まず、半分ほどを手元に残しておくのが理想です。開業直後は売上が計画通りに伸びない期間もあるため、手元資金の余裕が経営の安定に直結します。
そのうえで、不足分は融資でまかなうと良いでしょう。創業時には、日本政策金融公庫の創業融資をはじめ、無担保・低金利で利用できる制度が整っています。加えて、ネイルサロンの開業では、小規模事業者持続化補助金など返済不要の公的制度も活用できます。制度の詳細は下記のページも参考にしてみてください。
関連記事:ネイルサロン開業に使える助成金・補助金とは?
ネイルサロンの経費は、材料費が売上の10〜15%と低い一方、人件費と家賃が大半を占めます。つまり、物件とスタッフにいくらかけるかで、開業後の利益はほぼ決まります。
物件選びで注目したいのが、路面店と2階以上の物件の家賃差です。ネイルサロンは予約来店が中心の店舗なので、2階以上やマンションの一室でも売上はほとんど落ちません。同じ月商なら家賃が低いほど利益が残ります。そのため好立地への出店にこだわるより、家賃と見込める月商のバランスで物件を選ぶことをおすすめします。
スタッフを採用する場合の給与は、2年目のネイリストで月収20万〜22万円が相場です。人件費を相場より抑えると採用が難航し、席が埋まらないまま売上機会を失うため、相場通りの給与で求人募集するほうが結果的に利益につながります。また、内装や設備は使った金額がそのまま売上に返ってくるわけではないため、先に予算の上限を決めてその範囲内で考えましょう。
ネイルサロンは予約してから来店するお客様がほとんどのため、集客の準備はオープンの1〜3ヶ月前から始めます。ホットペッパービューティーなどの美容系ポータルサイト、Googleビジネスプロフィール、InstagramをはじめとするSNSなど、複数の予約の入り口を開業前に整えておきましょう。
資金面で特に注意したいのが、広告費の使いどころです。広告費を最も使うべきなのは、新店として注目を集められる開業直後の時期。ここで集めた初回のお客様を、次回予約の案内やアフターフォローでリピートにつなげるのがポイントです。ネイルのお客様は3〜4週間周期で定期的に通うため、リピート率が向上すれば、広告費をかけ続けなくても売上が安定するようになります。
「NEW OPEN」として地域の注目を集められるのは、開業直後の一度きりです。この時期は広告費を惜しまず、集中的に新規のお客様を集めましょう。
関連記事:ネイルサロンの開業準備8選!不安を解消して開業するには?
なお、「自分の場合はどの開業形態が合っているのか」「初期費用は実際いくら見ておくべきか」を具体的に知りたい方は、サンミーゴの無料の資料請求や開業支援に関する無料診断付き説明会もご活用ください。
同じ初期費用でネイルサロンを開業しても、オーナーの年収には大きな差が生まれてしまいます。オーナーの年収を大きく左右するのは、ネイルサロンの「事業計画」の厚みです。
ここでは、私たちサンミーゴが20年以上のネイルサロン経営データから算出した、年収を高める事業計画のコツを3つ紹介します。
ネイルサロンの事業計画は、最初に「毎月いくらの利益が欲しいか」を決めるところから始めることをおすすめしています。たとえば、「毎月75万円の利益が欲しい」→「それなら月商250万円は必要」→「そのためには客席5席でスタッフは数名」→「家賃と内装費はいくらまで」。
この順番で、目標利益から逆算してサロンの規模と経費の上限を決めていくのです。逆に、家賃や内装費といった経費から積み上げる計画は、売上が少ない月に利益が残らない「守りの経営」に陥りがちなので注意が必要です。
なお、こうして数字で裏付けた事業計画書は、スタッフや金融機関に経営ビジョンを伝えるツールになるほか、創業融資の審査でも大きな武器になるのでぜひ準備しておきましょう。
関連記事:サンミーゴ流!ネイルサロン開業を成功に導く【事業計画書】とは?
「家賃が安いから」という理由だけでネイルサロンの立地を決めると、年収は伸び悩みやすくなります。家賃が月3万円安くても、客数が減って月商が10万円低下すれば、手元に残るお金はむしろ減ってしまうからです。家賃の金額よりも、ターゲットとなるお客様の生活動線上にあるか、競合サロンの密度はどうかを優先して立地を選びましょう。
意外に思われるかもしれませんが、5〜6席規模のネイルサロンであれば、都会と郊外で利益にほとんど差はありません。実際、サンミーゴの支援店舗では大阪市内の5席サロンで月利益100万円、東京都内で月利益90万円、岡山市内でも月利益70万円と、エリアを問わず同水準の実績が出ています。競合の多い都会は価格を抑えた回転型に、競合の少ない郊外は適正価格でのリピート型に、とエリア特性に合った価格設定と運営ができれば、条件を問わず安定した利益を確保できるのです。
ネイルサロンをどの方法で開業するかによって、長期的に手元に残る金額は大きく変わります。前述の通り、フランチャイズのロイヤリティは月商250万円のサロンで年間150万〜300万円。10年続ければ合計1,500万〜3,000万円と、サロンをもう1軒開けるほどの金額が本部への支払いに充てられる計算です。一方、完全な個人開業ならロイヤリティはかかりませんが、経営ノウハウの不足でサロンの売上そのものが立たなければ元も子もありません。
フランチャイズと個人開業のどちらが良いかは一概にはいえないものの、第3の選択肢としてロイヤリティ不要でプロのコンサルティングを受けられる「開業支援サービス」もあります。私たちサンミーゴの開業支援では、屋号・メニュー・価格をすべて自由に決められる「自分のお店」でありながら、物件選び・事業計画・集客・採用まで実績データに基づくサポートを受けられます。興味がある方は、無料の資料請求や開業支援に関する無料診断付き説明会もご活用ください。
ネイルサロン開業後の年収は、自宅型サロンで100万〜300万円、店舗型(経営者型)なら500万〜900万円以上と、開業形態によって大きく変わります。年収を決めるのは「売上から経費を差し引いた利益」です。
会社員ネイリストの平均年収が約354万円であるのに対し、客席5席の店舗型モデルなら年間900万円の利益も狙えます。
そのために重要なのが、目標年収から月商・席数を逆算した事業計画、家賃と見込める月商のバランスで選ぶ物件、そしてロイヤリティの負担まで含めた開業方法の比較検討です。お金の仕組みを理解して準備を進めれば、ネイルサロンは未経験からでも高い年収を狙えるビジネスモデルなので、ぜひ挑戦してみてください。
なお、私たちサンミーゴでは、エリアごとの適正な席数・売上・利益設定など、実績に基づいた膨大なデータをもとに事業計画づくりからサポートしています。「自分の場合はどのくらいの年収を目指せるのか」を具体的な数字で知りたい方は、無料で参加できる「開業支援に関する無料診断付き説明会」へお気軽にご参加ください。詳しい実店舗の実績例や収益シミュレーションは、サンミーゴのネイルサロン開業支援ページでもご覧いただけます。